時期が悪いが自作PCを買ったはなし

自作 PC を組んだ。自作 PC を組んだのは学生時代ぶりなので、実に 10 年以上ぶりのことである。

f:id:takkan_m:20200928002952j:plain

動機

Covid-19 の影響で外で行われているイベントがなくなり、オンラインで集まることが多くなってきた。 数年前に個人 PC は持ち運びやすいよう軽さを重視して Macbook を購入しており、これだとオンラインミートアップではマシンパワーの足りなさを感じるようになってきた。 そこで PC の買い替えを考え出したのだが、この外出できない状況はしばらく続くだろうから、わざわざノートパソコンを買う必要がないなと思うようになり、自作 PC について調べるようになったのだった。 また、Ruby3 の目玉機能である Ractor を楽しむためには、なるべくメニーコアな CPU を積んでいるものが欲しくなったというのもある。

自作 PC 事情の情報収集

Intel 版の Mac がでてからは、ずっと Mac で過ごしていたこともあり、いざ自作しようと思っても自分が望むものを作るためには、どのパーツが必要なのかもわからない状態である。 そこで、加入している Kindle Unlimited で過去半年分ぐらいの DOS/V Power Report を読むことにした。 また調べだした時期ぐらいに、けんちゃんくんさんが組んだという日記を書いていたので、これも参考にした。

今回のテーマとしては、自作なのだから Mac よりコスパがよいことを目標とした。 となると、価格が安く Macbook よりコア数が多いとなると Ryzen7 以上、メモリは 32GB 以上となる。 グラボに関しては、Mac には Radeon が積まれているので、nVIDIA 製のが欲しくなる。 

そんなこんなで、おおまかに CPU は Ryzen7でグラボは GeForce2060Super あたりで検討するようになってきた。

RyzenGeForce を買うには時期が悪い問題

構成を真面目に検討し、これでいこうと決めた時期が、だいたい 9 月の前半ぐらいである。 実は、これぐらいの時期に GeForce の RTX 30 シリーズの発売時期が決まったり、AMD が Zen3 の発表を 10 月に行うというニュースがでたりしていた。 つまり、自分が購入しようと思っているパーツ群を買うには実に時期が悪いということである。 GeForce RTX 30 シリーズのベンチマークを見ると今 2060 を買うと後悔しそうなぐらい性能がよくなっているし、 Ryzen7 にいたっては急に価格が高騰しだしたりした。

なので、全てがでるまで待つという選択肢も考え出すようになった。 しかし、GeForce は在庫が安定して買えるようになるまではだいぶかかるだろうし、Zen3 の発表が 10 月でも発売される時期もわからないので、グラボの予算を CPU に回して組むことにした。 APU の載っている Ryzen7 Pro 4750G にして、グラボを買わないという選択肢も考えたが、セット販売されているマザーボードに好みのがなかったり、後々パーツを交換したときのこととかを考えると却下することにした。

購入した構成

こういった紆余曲折がありつつ、最終的に購入した構成は以下のようになった。

全て TSUKUMO で購入。

最初は CPU の価格と性能のとして Ryzen9 の 3900X にして、CPU クーラーは空冷の定番とされる虎徹 MarkII にしようと思っていた。 しかし、TSUKUMO のサイトを見ていると、Ryzen9 と空冷の中でも評判の高い Noctua NH-U12A がセットとなっている商品が出ていることに気づいた。 しかも、そのセットには購入を検討していた当時の価格だと 5000 円程高い 3900XT とセットになっているものもあるのだが、セットだとどちらも同じ値段であった。 セットの価格と CPU 単体の価格の差を考えると、Noctua のクーラーが 5000 円ぐらいで入手できることになるので、3900XT とのセットを購入することにした。

マザーボードSSD については、けんちゃんくんさんの構成を完全に真似させてもらった。 マザーボードチップセットについて、X570 でなくグレードは下がるが設計が新しい B550 にしつつ ATX まで大きいのは無理かなぁと探していた結果、けんちゃんくんさんの使っているやつが機能的にもよさそうという気がして選んだ。

ビデオカードについては、今 20 番台を買うのは得策ではないとして、GTX 1660 Super で価格が抑えられるものを選らんだ感じだ。

メモリは Ryzen は速いメモリがよいとのことなので、DDR4-3600 のものを選択した。なお、このメモリはオーバークロックで 3600 となるものである。 いろいろ調べているとマザーボードが B550 の場合、オーバークロックされたメモリだと、たまに相性問題が発生することがあるという噂を見たので、念のため交換保障をつけた。

ケースに関しては、うっかり RTX3080 が欲しくなったときに刺さるサイズのものをいろいろ検討して選んだ。

電源はフルプラグイン式のもので選択した。

これらに Windows10 Pro の DSP 版をつけた感じとなる。

組み立てと OS インストール

CPU クーラーの取り付けにとてもてまどったり、マザーボードの位置合わせで手こずったり、ケースの PCI カードブラケットが金属疲労で切り取るタイプでマザーボードつけた後だと大変だったりしましたが、無事 2.5 時間ぐらいで作れました。 静電気防止手袋とかを用意したけど、不要だったかなぁと思う。

f:id:takkan_m:20200928002354j:plain

組み立てた日と翌日は力尽きていて、3 日後ぐらいにようやく電源をいれることができた。BIOS の設定などをみてメモリがちゃんとオーバークロック状態で動作しているときは安心した。 また OS のインストールだが、キーを何か押せというメッセージを見落としてしまい、何度もドライブのブート順序を確認したりしてしまった。

さいごに

ちょうど週末に入り、環境のセットアップをちゃんとやりだしたところにRuby 3.0.0 Preview 1がリリースされ、あわてて WSL のセットアップをして Ractor を動かした。

f:id:takkan_m:20200928002402p:plain

Ruby 1 プロセスで全てのコアが 100% になっている光景は、大変よいものなので買ってよかったなぁと思える買い物であった。

今は、次に PC に予算をまわすタイミングがきたら、メモリを増やすか、SSD 買い足して Linux をいれるか、せっかく横がガラスなケースなのに余り光らないから光るケースファンを足すかなどを考えている。パーツを自由にできるって、めんどくささもあるけど、素晴らしいですね。

G.Skill Sniper X F4-3600C19D-32GSXWB (DDR4-3600 16GB×2)

G.Skill Sniper X F4-3600C19D-32GSXWB (DDR4-3600 16GB×2)

  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: Personal Computers

これから自作キーボードを始め、遊舎工房に行くあなたへ

ひょんなことから自作キーボードに興味をもちテンションがあがった人は、遊舎工房に行くと思う。 この文章は、そんな人にせっかくリアル店舗にいったときに確認しておくべきポイントを伝えたいと思う。

キースイッチの打鍵感を確認する

自作キーボードでよく使われるキースイッチは、メカニカルキースイッチと呼ばれるタイプのものである。

そしてメカニカルキースイッチは CherryMX 互換とよばれる一般的と思われるキーボードにつけられているスイッチのサイズのものと、ロープロファイルと呼ばれる薄目のタイプがある。 これらには、さらに大きく分けて、押してスッと入力できるリニア、押し心地があるタクタイル、カチッと音の鳴るクリッキーという分類にわけられる。 よくキーボードの記事を見ると、赤軸、茶軸、青軸というフレーズを見たことがあるかもしれないが、 これらは Cherry 製のキースイッチにおいて、それぞれのタイプのスイッチを見分けるために着色された軸(ステム)の色からきている。

また、CherryMX 互換のリニアとタクタイルについてはサイレントと呼ばれる静音仕様のものがある。

それらの特徴的な違いだけでなく、バネの重さによる違いや、タクタイルのスイッチも製品によっては感触が違ってくるし、クリッキーも音が違ってくる。 リニアについては、滑らかさがちがっていたりもする。

ここまで読んで混乱していると思う。わたしも書いていて混乱している。 しかし、百聞は一見に如かずとはよくいったもので、このように文章で書かれてよくわからないことも、一度触ってみると違いがわかるのである。 店頭ではキースイッチテスターと呼ばれる、さまざまなスイッチを試すことのできるものが置かれているので、違いをいろいろ意識しながら触ってみて、気になったものの名前を覚えておこう。 また、通販ではキースイッチは 10 個単位や 5 単位でしか買えないが、店頭ではを一個単位で購入できる。なので、気に入った種類を全部 1 個ずつ買ってみるのもよいかもしれない。

そして、置かれているキースイッチテスターには Lubed と書かれているものがあるかもしれない。これは、キースイッチを一度分解しオイルを塗布してから戻したものである。 この感触が気に入った場合は、自分で Lube をやるしかなくなる。Lube 手間のかかる作業ではあるが、ちゃんとやればそれにあった打鍵感が得られるのだが、これは選択科目だ。

展示されているキーボードを触ってみよう

自作キーボードは今や様々な種類のものがある。それらは、似たような形でも実に微妙に違っていてとても面白い。 それらを確認してみるのがよいだろう。 また、このとき気に入ったキーボードが前述した CherryMX 互換のスイッチが使えるものなのか、ロープロファイルしか使えないのか確認しましょう。 特にロープロファイルのキースイッチが気に入った場合、気に入ったキーボードは CherryMX 互換のキースイッチしか使えないということもあるので注意して確認しよう。

気になったことがあったら店員さんに聞く

自分でこれはどうなっているんだろうと推測するより、知っている人に聞いたほうが何倍もよい。 ということで、せっかく専門家がいるのだから聞いてみよう。 例えば、気に入ったキーボードキットの組み立ては初心者でも容易なのかとか、どういうキーキャップを買うとよいかなど、いろいろアドバイスしてもらえるかもしれない。

まとめ

とりあえず、せっかくのリアルな店舗で体験してもらいたいことを書いてみた。 最近、わたしは自作 PC をやるようになり、自作 PC ショップに行ってみたのだが、よくわからず帰るという虚無をすごした。 実店舗にいったとき、わたしのようにならないように楽しんでもらえたらと思う。

Nomu30 Rev.2 試作品を作った話

Twitter にて、以下のような抽選販売の案内があり応募したところ当選しました。そこで、今回はそのビルドログなどを書こうと思います。

Nomu30 Rev.2 + TEX ADA
Nomu30 Rev.2 + TEX ADA

Nomu30 Rev.2 とは

recompiles keys さんが設計された ISO エンターが印象的な 31 キーのキーボード Nomu30 の新しいモデルです。現行のモデルと Rev.2 では、以下のような変更点が目につきます。

  • 脱 ProMicro 化され USB 端子が Type-C に
  • キースイッチ以外の部品は PCBA により実装済
  • PCB をスペーサーで挟んでプレートに固定する方式から、プレートとスイッチのみで固定するのみの方式に
  • トッププレートとボトムプレートを固定する箇所が 6 箇所から 4 箇所に

Nomu30 Rev.2 の PCB
PCBA で部品が実装され、スペーサーが当たらないように切り掛けが作られている

作成について

今のところ Rev.2 向けのビルドガイドは用意されていないようですが、PCBA でほとんどの部品が実装済みなので一度でも自作キーボードを組み立てたことがある人は簡単に組み立てられると思います。 スタビを PCB に取り付け、トッププレートにキースイッチをはめ、PCB にはんだづけし、ボトムプレートをつけるだけです。

ファームウェアはデフォルトキーマップのものが書かれているようですが、リポジトリをみると VIA に対応したものも用意されていそうです。今回は私の環境に QMK をコンパイルする用意ができなかった関係で、キーマップの変更 は QMK Configurator を使い、QMK Toolbox を利用しています。QMK Toolbox を使用する際は、MCU に atmega32u2 が選択されている必要があります。

今回使用したキースイッチとキーキャップ

Nomu30 Rev.2 の変更点を考えると柔らかい打鍵感を狙っていそうなので、リニアの方がいいかもと思いつつ、最近タクタイルのキーボードを使いたい気持ちが強いのでタクタイルスイッチで選ぶことにしました。 かつ、サンドイッチマウントなので、打鍵音が響くのを抑える為に静音のスイッチがよいと判断しました。

その結果、 U4 Silent tactile stem を Gazzew MX “Pearl White” switch top と Gazzew Boba “Pearl White” base に入れたものを採用しました。 バネは、MX Supreme の 62s です。

yushakobo.jp yushakobo.jp yushakobo.jp yushakobo.jp

ステムとハウジングは Tribosys 3203、バネは GPL 105g で Lube しています。また、DESKEYS のスイッチフィルムをいれてみましたが、元々バラバラで売られているスイッチなのでいれる必要はなかったかもしれません。

白い PCB に白いキースイッチなので、キーキャップも白いものが良かったが、手持ちにも今すぐ入手できるものにも好みの感じがありませんでした。しかし、ちょうどいいタイミングで前から気になっていた TEX ADA キーキャップセットの在庫が復活したので、それを入手しました。31 キーしか使わないのに、見た目との兼ね合いで、結局フルセット買っています。

talpkeyboard.stores.jp talpkeyboard.stores.jp talpkeyboard.stores.jp

使用感など

実は、現行のバージョンの Nomu30 が発売されたタイミングで入手していたのですが、その時はキー配列に馴染めずに、あまり使わずにお蔵入りとなってしまいました。しかし、今回当選し到着するまでの間に練習をと出してみたところ、デフォルトのキーマップがよく考え抜かれているということに気付貸されました。以前は、30% キーボードは難しそうという先入観や所持している他のキーボードに近いキーマップにしなきゃいけないみたいな気持ちが邪魔して、あまり使えていなかったのかもしれません。デフォルトキーマップに、かなと英数のキーを配置しただけで、日本語文章を入力するぶんにはすぐに使えるようになりました。まだ記号の位置があまり覚えられていないということもあり、プログラミングはちょっと難しいかもしれませんが、それもすぐに慣れそうです。 ただ、30% キーボードなので単押しと同時押しを多用するのですが、その判定タイミングがうまくいかず誤タイプが多い気もします。この辺は、ちゃんとファームウェアコンパイルできる環境を作って設定を煮詰めていかないといけないかなぁと思います。

打鍵感は静音スイッチを使っていることも関与しているかもしれませんが、予想通りすごく柔らかく感じます。これは、キーボードの中程にあったスペーサーがなくなったことによる違いが大きいのかもしれません。柔らかさを確認するために強めにタイプすると、ものすごくたわむのが確認できるのですが、スイッチとの相性のせいか、トッププレートからスイッチが外れることがあります。

キースイッチについてですが、Lube しましたがガサつきをあまり消せなかったかなぁと思います。この辺は使っている Lube を違うものにしたほうが良かったのかもしれません。

最後に

この記事は、組み立てた Nomu30 Rev.2 で書いています。ここまで入力してみて Nomu30 は使えば使うほど面白味が出てくるキーボードに感じます。 Rev.2 になり組み立てがより簡単になり、USB が Type-C になったのも嬉しいポイントです。 recompile keys さん、とても良いキーボードをありがとうございました。

Polaris を組み立てた

この記事は、パンのベンチタイムと二次発酵、焼き上げ中に書いている。

3 月末に届いた Polaris を組み立てた。

f:id:takkan_m:20200503225813j:plain

Polaris は 2019 年の夏にグループバイ(以降 GB)が行われていた 60% キーボードである。 ケースとプレートを固定する方式としてガスケットマウントという方式が採用されており、柔らかい打鍵感が特徴であった。 Maker Faire Tokyo 2019 で、試作機が展示され、その柔らかい打鍵感が界隈で話題になった。

GB Polaris は、ケースの色、ウエイトの仕上げ、ケーストップ、レイアウト、プレートの素材、形状などの組み合わせで、かなりのバリエーションが存在していた。 組み合わせや特徴などについては、こちらの動画を見ると参考になるだろう。


ほぼ週刊キーボードニュース #27 アルミ60%キーボード Polaris GB開始! ほか (8/18) #自作キーボード

私は悩んだ末、RoseGold、Clear matte PVD、HHKB ケーストップ、WKL ポリカハーフプレートとした。 HHKB レイアウトのケースにしたのは単純に慣れていたからである。それなのに、WKL のプレートにしたのは、ユニバーサルプレートだとスイッチの固定がしっかりできない箇所ができるかと思ったからである。 またポリカハーフにしたのは、ブラスプレートよりポリカのほうが柔らかい打鍵感になるとの話を聞いたのと、こだわって作られた PCB の打鍵感を味わうならハーフプレートのほうがよいと聞いたためである。 また GB が行われていた当時は、メインで使っていたスイッチが、HolyPanda や Zilent というバンプ感の強いタクタイルスイッチだったこともありリニアスイッチがあうものにしたかったという思惑もあった。

さて時間は流れ、配送予定だった昨年末になった。このときから、ようやく何のスイッチを用意するかを悩み出す。 Polaris は、キースイッチをはんだ付けする必要があり、キースイッチを気軽に変更できないので非常に悩んだ。 このとき、界隈では Alpaca Switch が、Lube しなくても滑らか打鍵感のリニアスイッチとして話題になっていた。 また、その後 Invyr UHMWPE Linear Stems というステムが話題になる。このステムは、UHMWPE という素材が使われており、なんとも言えぬ滑らかさになるとのことだ。 なので、つけるスイッチはこの二つの組み合わせとすることにした。 これらのスイッチを以前入手していた 205G00 で Lube し、その際にスプリングをMX Progressive Series の 65Pに交換しつつ、TX Keyboards の Switrch Filmsをいれた。

次に悩むのがキーキャップである。あまり他に買う人はいないだろうとケースの色を RoseGold にした。しかし、この判断がキーキャップの選択が難しくなってしまった。 せっかくのカスタムキーボードなので、GMK を付けたいと考えた。となると、思いつくキーセットはGMK Oliviaだった。ちょうど Polaris 届くまでの期間に GB もあったのだが、キーキャップが届くまでの期間が先すぎるので見送ることにした。 いろいろ考えているうちに、黒いキーキャップのほうがギャップがありよいのではと思うようになった。そうしていたところに、Drop で、GMK WoBが発売されたので、こちらを採用することにした。 今回のセットから、ESC と Enter にアクセントとなる白色のキーがつくようになったのもポイントが高い。

こうしてできあがったのが、こちらである。

f:id:takkan_m:20200503225809j:plain

ケースとキーキャップトータルで見たら、Olivia っぽくなった。打鍵感は期待していたとおりの滑らかさと、コトコトした音が心地よい。 この打鍵感には、ブラスウエイトの影響もあるいだろう。HHKB を使うときはキーボードは持ち運ぶものだと思っていたが、このキーボードではそんな気持ちは発生しない。 組み立ての際にケースからブラスウエイトを外すのだが、外したときにケースが圧倒的に軽くなる。

f:id:takkan_m:20200503230104j:plain

見た目こそ HHKB のレイアウトなのだが、スペースバーの長さが違う。そのため、スペースの右にあるキーを押すときの感覚が異なり、慣れが必要な感じである。

f:id:takkan_m:20200503230318j:plain

購入を検討してから、実際打鍵できるようになるまで、だいたい 9 ヶ月ぐらいだ。これだけの期間を楽しみに過ごせたものが完成して、終わってしまったさみしさもあるが、大変満足できるものができたと思う。 次回販売されることがもしあれば、是非参加することをおすすめする。

最後にビルド中に撮った写真を供養する。

f:id:takkan_m:20200503230457j:plainf:id:takkan_m:20200503230508j:plainf:id:takkan_m:20200503230520j:plainf:id:takkan_m:20200503230533j:plainf:id:takkan_m:20200503230544j:plainf:id:takkan_m:20200503230555j:plainf:id:takkan_m:20200503230607j:plainf:id:takkan_m:20200503230619j:plainf:id:takkan_m:20200503230629j:plain

コーヒーメーカー買った

毎朝、コーヒーを淹れて飲むのが日課だ。

コーヒーは、豆から挽いて飲むことが多い。時間が無い時用にドリップバッグも用意していたりする。 豆を挽くミルは、ここ数年電動のパーフェクトタッチを使っている。パーフェクトタッチは、豆をいれてスイッチをいれると、本体の下部にある箱に粉がたまる。 以前グラインダー式のミルや手動のミルを使っていたこともあるが、それに比べると圧倒的にお手軽なので気に入っていた。

メリタ コーヒーミル 電動 パーフェクトタッチII CG-5B

メリタ コーヒーミル 電動 パーフェクトタッチII CG-5B

  • 発売日: 2009/10/15
  • メディア: ホーム&キッチン

とはいえ、毎回箱から粉をだすときに飛びっちった微粉の掃除や、ミル本体と箱の隙間から飛び散った微粉の掃除に頭が悩まされることがあった。 在宅勤務が続くとどうしても仕事中にコーヒーを飲む回数も増えてきた。そのため、この掃除の煩わしさや、以前まとめて買ったドリップバッグがなくなりそうになってきたこともあり、コーヒーメーカーの購入を検討しだしていた。

そんな中、パーフェクトタッチの箱をセットせず豆を挽いてしまい、部屋の中に大量の粉を撒き散らすことになってしまった。人間慌てると使い慣れた道具でも使い方がわからなくなるようで、動作しているミルを止める方法がしばらくわからなくなっていた。

粉を掃除した後、そのまま注文したのが、パナソニックの NC-A57 だ。

「豆を挽くところからドリップまで全自動」、「コーヒーサーバの分解と洗浄が楽」、「ミルの手入れがあまりいらないもの」というのを選ぶ際の基準にしたところ、このモデルになった。

届いた直後に雑に淹れた感じでは、いつも手で淹れるときより、薄めになっちゃったかなという印象。 とはいえこのモデルは、機械にいれた豆の量と水の量を全部使って淹れるタイプなので、分量の調整の研究が必要だと感じた。

筆記具を新調した話

f:id:takkan_m:20200329232852j:plain

昨今の情勢もあり、自宅で作業をしておりビデオチャットでやりとりすることがある。 どうも、ビデオチャットでやりとりをしているときにメモをとりたいことに何か PC でメモをとるのが苦手のようだ。 そこで、紙とペンの出番だ。

以前は、気分によって万年筆(といっても鉄ペンの安いやつ)や LAMY Swift を使い分けていた。 万年筆はとても紙との相性が重要で、特に紙の上でペンが滑る、インクがいい感じに滲む・乾く、裏写りしづらいというのが私の望むポイントである。 いろいろ試した結果、の LiFE クリッパーの A4 サイズに落ち着いていた。

しかし、会社を辞めてから万年筆は使っておらずインクが乾いてしまっている、Swift にいたってはどこにいったかわからない、そして家の机だと A4 ノートを置くには机が小さいという問題がでてきてしまった。

そこで、筆記具を新調することにしたのだ。

今回は、メモをとるのにあたりあまり紙を選ばなくていいペンを選びたいということと、Swift はいつかでるかもしれないからという観点で筆記具を選ぶことにした。 そこで、選んだのはパーカーの 5th である。5th は、数年前に登場した万年筆のような見た目だが、ペン先とインクはリフィルという新しいタイプのペンである。 発売された当時に買って気に入っていたのだが、どこかで無くしてしまったり、使わなくなった人から譲ってもらったのだがサイズがあわなくて使わなくなってしまった。 この 5th は、ペン先が使っていくと徐々に削れていき、書き手の癖にあった形になる。この育っていく感じがとてもよかった。リフィル式なので育った後にインクがきれたら、また最初からというのもよかった。 当時は、1 万以上からのラインナップだった気がするが今調べると、安いラインナップもでているので、購入することにした。

パーカー 5th IM ラックブラックGT 2073223 正規輸入品

パーカー 5th IM ラックブラックGT 2073223 正規輸入品

  • 発売日: 2018/10/28
  • メディア: オフィス用品

また、買わないぞと思っていた Swift だが、5th を買うときに 3000 円台で買えることを知り、結局こちらも買うことにした。 Swift は、水性ローラーボールのなめらかな書き味が特徴で、どんな体勢や紙でも気持ちよく書ける。また、ペン自体の重さがそこそこあるので、紙を机に置いて筆圧をかけずにスラスラ書けるのである。 書き味もよいのだが、ペンのデザインも機能美があって大変よい。ペンクリップがついているのだが、ノックしペン先がでて書ける状態になると、ペンクリップが軸に沈んでクリップとして使えなくなる。 これは、書ける状態で胸ポケットに収納しようとしたときに気づけるようにするための配慮らしい。またペンは丸い形状なので、ペンクリップが机の上で転がらないようにする役目をもっている。 それが書ける状態のときは沈んで無くなると役に立たなくなってしまうため、ペンクリップのちょっと上に突起がでており転がり防止の役目をしてくれるようになる。 どこかに行くときに筆記具を一本持っていかないとしたら、私は迷わず Swift を選ぶだろう。それぐらい気に入っているペンだ。

紙については、今回選んだペンが紙質を選ばなくていいといことで、コスパ重視で Amazon ベーシックのメモ帳にしてみた。こちらに関しては、あまり思い入れはない。

これで、いつでもメモを取れるようになった。5th はペンについていた黒の F 、Swift は青の軸をいれているので、気分やメモの内容によって色の使い分けができて便利である。 問題は、ペンと紙が揃ってから、そこまでメモをとる必要があまりなくなってしまったことだ。 なんにせよ、新しい筆記具はテンションをあげてくれるのでよいものである。