これから自作キーボードを始め、遊舎工房に行くあなたへ

ひょんなことから自作キーボードに興味をもちテンションがあがった人は、遊舎工房に行くと思う。 この文章は、そんな人にせっかくリアル店舗にいったときに確認しておくべきポイントを伝えたいと思う。

キースイッチの打鍵感を確認する

自作キーボードでよく使われるキースイッチは、メカニカルキースイッチと呼ばれるタイプのものである。

そしてメカニカルキースイッチは CherryMX 互換とよばれる一般的と思われるキーボードにつけられているスイッチのサイズのものと、ロープロファイルと呼ばれる薄目のタイプがある。 これらには、さらに大きく分けて、押してスッと入力できるリニア、押し心地があるタクタイル、カチッと音の鳴るクリッキーという分類にわけられる。 よくキーボードの記事を見ると、赤軸、茶軸、青軸というフレーズを見たことがあるかもしれないが、 これらは Cherry 製のキースイッチにおいて、それぞれのタイプのスイッチを見分けるために着色された軸(ステム)の色からきている。

また、CherryMX 互換のリニアとタクタイルについてはサイレントと呼ばれる静音仕様のものがある。

それらの特徴的な違いだけでなく、バネの重さによる違いや、タクタイルのスイッチも製品によっては感触が違ってくるし、クリッキーも音が違ってくる。 リニアについては、滑らかさがちがっていたりもする。

ここまで読んで混乱していると思う。わたしも書いていて混乱している。 しかし、百聞は一見に如かずとはよくいったもので、このように文章で書かれてよくわからないことも、一度触ってみると違いがわかるのである。 店頭ではキースイッチテスターと呼ばれる、さまざまなスイッチを試すことのできるものが置かれているので、違いをいろいろ意識しながら触ってみて、気になったものの名前を覚えておこう。 また、通販ではキースイッチは 10 個単位や 5 単位でしか買えないが、店頭ではを一個単位で購入できる。なので、気に入った種類を全部 1 個ずつ買ってみるのもよいかもしれない。

そして、置かれているキースイッチテスターには Lubed と書かれているものがあるかもしれない。これは、キースイッチを一度分解しオイルを塗布してから戻したものである。 この感触が気に入った場合は、自分で Lube をやるしかなくなる。Lube 手間のかかる作業ではあるが、ちゃんとやればそれにあった打鍵感が得られるのだが、これは選択科目だ。

展示されているキーボードを触ってみよう

自作キーボードは今や様々な種類のものがある。それらは、似たような形でも実に微妙に違っていてとても面白い。 それらを確認してみるのがよいだろう。 また、このとき気に入ったキーボードが前述した CherryMX 互換のスイッチが使えるものなのか、ロープロファイルしか使えないのか確認しましょう。 特にロープロファイルのキースイッチが気に入った場合、気に入ったキーボードは CherryMX 互換のキースイッチしか使えないということもあるので注意して確認しよう。

気になったことがあったら店員さんに聞く

自分でこれはどうなっているんだろうと推測するより、知っている人に聞いたほうが何倍もよい。 ということで、せっかく専門家がいるのだから聞いてみよう。 例えば、気に入ったキーボードキットの組み立ては初心者でも容易なのかとか、どういうキーキャップを買うとよいかなど、いろいろアドバイスしてもらえるかもしれない。

まとめ

とりあえず、せっかくのリアルな店舗で体験してもらいたいことを書いてみた。 最近、わたしは自作 PC をやるようになり、自作 PC ショップに行ってみたのだが、よくわからず帰るという虚無をすごした。 実店舗にいったとき、わたしのようにならないように楽しんでもらえたらと思う。