時期が悪いが自作PCを買ったはなし

自作 PC を組んだ。自作 PC を組んだのは学生時代ぶりなので、実に 10 年以上ぶりのことである。

f:id:takkan_m:20200928002952j:plain

動機

Covid-19 の影響で外で行われているイベントがなくなり、オンラインで集まることが多くなってきた。 数年前に個人 PC は持ち運びやすいよう軽さを重視して Macbook を購入しており、これだとオンラインミートアップではマシンパワーの足りなさを感じるようになってきた。 そこで PC の買い替えを考え出したのだが、この外出できない状況はしばらく続くだろうから、わざわざノートパソコンを買う必要がないなと思うようになり、自作 PC について調べるようになったのだった。 また、Ruby3 の目玉機能である Ractor を楽しむためには、なるべくメニーコアな CPU を積んでいるものが欲しくなったというのもある。

自作 PC 事情の情報収集

Intel 版の Mac がでてからは、ずっと Mac で過ごしていたこともあり、いざ自作しようと思っても自分が望むものを作るためには、どのパーツが必要なのかもわからない状態である。 そこで、加入している Kindle Unlimited で過去半年分ぐらいの DOS/V Power Report を読むことにした。 また調べだした時期ぐらいに、けんちゃんくんさんが組んだという日記を書いていたので、これも参考にした。

今回のテーマとしては、自作なのだから Mac よりコスパがよいことを目標とした。 となると、価格が安く Macbook よりコア数が多いとなると Ryzen7 以上、メモリは 32GB 以上となる。 グラボに関しては、Mac には Radeon が積まれているので、nVIDIA 製のが欲しくなる。 

そんなこんなで、おおまかに CPU は Ryzen7でグラボは GeForce2060Super あたりで検討するようになってきた。

RyzenGeForce を買うには時期が悪い問題

構成を真面目に検討し、これでいこうと決めた時期が、だいたい 9 月の前半ぐらいである。 実は、これぐらいの時期に GeForce の RTX 30 シリーズの発売時期が決まったり、AMD が Zen3 の発表を 10 月に行うというニュースがでたりしていた。 つまり、自分が購入しようと思っているパーツ群を買うには実に時期が悪いということである。 GeForce RTX 30 シリーズのベンチマークを見ると今 2060 を買うと後悔しそうなぐらい性能がよくなっているし、 Ryzen7 にいたっては急に価格が高騰しだしたりした。

なので、全てがでるまで待つという選択肢も考え出すようになった。 しかし、GeForce は在庫が安定して買えるようになるまではだいぶかかるだろうし、Zen3 の発表が 10 月でも発売される時期もわからないので、グラボの予算を CPU に回して組むことにした。 APU の載っている Ryzen7 Pro 4750G にして、グラボを買わないという選択肢も考えたが、セット販売されているマザーボードに好みのがなかったり、後々パーツを交換したときのこととかを考えると却下することにした。

購入した構成

こういった紆余曲折がありつつ、最終的に購入した構成は以下のようになった。

全て TSUKUMO で購入。

最初は CPU の価格と性能のとして Ryzen9 の 3900X にして、CPU クーラーは空冷の定番とされる虎徹 MarkII にしようと思っていた。 しかし、TSUKUMO のサイトを見ていると、Ryzen9 と空冷の中でも評判の高い Noctua NH-U12A がセットとなっている商品が出ていることに気づいた。 しかも、そのセットには購入を検討していた当時の価格だと 5000 円程高い 3900XT とセットになっているものもあるのだが、セットだとどちらも同じ値段であった。 セットの価格と CPU 単体の価格の差を考えると、Noctua のクーラーが 5000 円ぐらいで入手できることになるので、3900XT とのセットを購入することにした。

マザーボードSSD については、けんちゃんくんさんの構成を完全に真似させてもらった。 マザーボードチップセットについて、X570 でなくグレードは下がるが設計が新しい B550 にしつつ ATX まで大きいのは無理かなぁと探していた結果、けんちゃんくんさんの使っているやつが機能的にもよさそうという気がして選んだ。

ビデオカードについては、今 20 番台を買うのは得策ではないとして、GTX 1660 Super で価格が抑えられるものを選らんだ感じだ。

メモリは Ryzen は速いメモリがよいとのことなので、DDR4-3600 のものを選択した。なお、このメモリはオーバークロックで 3600 となるものである。 いろいろ調べているとマザーボードが B550 の場合、オーバークロックされたメモリだと、たまに相性問題が発生することがあるという噂を見たので、念のため交換保障をつけた。

ケースに関しては、うっかり RTX3080 が欲しくなったときに刺さるサイズのものをいろいろ検討して選んだ。

電源はフルプラグイン式のもので選択した。

これらに Windows10 Pro の DSP 版をつけた感じとなる。

組み立てと OS インストール

CPU クーラーの取り付けにとてもてまどったり、マザーボードの位置合わせで手こずったり、ケースの PCI カードブラケットが金属疲労で切り取るタイプでマザーボードつけた後だと大変だったりしましたが、無事 2.5 時間ぐらいで作れました。 静電気防止手袋とかを用意したけど、不要だったかなぁと思う。

f:id:takkan_m:20200928002354j:plain

組み立てた日と翌日は力尽きていて、3 日後ぐらいにようやく電源をいれることができた。BIOS の設定などをみてメモリがちゃんとオーバークロック状態で動作しているときは安心した。 また OS のインストールだが、キーを何か押せというメッセージを見落としてしまい、何度もドライブのブート順序を確認したりしてしまった。

さいごに

ちょうど週末に入り、環境のセットアップをちゃんとやりだしたところにRuby 3.0.0 Preview 1がリリースされ、あわてて WSL のセットアップをして Ractor を動かした。

f:id:takkan_m:20200928002402p:plain

Ruby 1 プロセスで全てのコアが 100% になっている光景は、大変よいものなので買ってよかったなぁと思える買い物であった。

今は、次に PC に予算をまわすタイミングがきたら、メモリを増やすか、SSD 買い足して Linux をいれるか、せっかく横がガラスなケースなのに余り光らないから光るケースファンを足すかなどを考えている。パーツを自由にできるって、めんどくささもあるけど、素晴らしいですね。

G.Skill Sniper X F4-3600C19D-32GSXWB (DDR4-3600 16GB×2)

G.Skill Sniper X F4-3600C19D-32GSXWB (DDR4-3600 16GB×2)

  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: Personal Computers