ルービックキューブをやりだしたおはなし

昨年末からルービックキューブをやりだして、3 ヶ月ぐらいたちました。最近人に会ったときに、かなりの確率で話題にあげているので聞いたことがある人もいるかもしれません。そこで、一度文章にまとめてみたいと思います。

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なぜやりだしたのか

きっかけは、なんとなく脳に刺激をあたえるのに指先を動かしたいということでした。

仕事がプログラマなんだし、仕事中に指はよく動かすだろうと思われるでしょう。しかし、普段使っているキーボードはキー数が少なく、あまりホームポジションから手を動かさなくてコーディングができるようになっています。そのため、HHKB のような標準的な配列でキー数の多いキーボードを使うとすごく疲れます。

 ## なにをやっているのか 

メインは、 3x3x3 と呼ばれる一般的なやつをやっています。

左から2x2x2, 3x3x3, 4x4x4
左から2x2x2, 3x3x3, 4x4x4

とはいえ、やっているうちに、2x2x2 や 4x4x4 と呼ばれる 3x3x3とキューブの数が違う直方体パズルや、同じ直方体だけど回り方の違うスクエア1、正四面体のピラミンクス、正十二面体のメガミンクスなどにも手をだしました。

左からピラミンクス、メガミンクス、スクエア1
左からピラミンクス、メガミンクス、スクエア1

なお、使っているのはメガハウス からでている公式のものでは無く、スピードキューブと呼ばれる解くスピードを競う競技で使われているものになります。公式のものは荒っぽい使い方をしても壊れないように頑丈に作られていますが、キューブの回転が重く回しにくいです。一方、スピードキューブで使われるキューブは回転が軽く大変回しやすいです。価格も公式のものより安いものあれば、高いものもあります。高いといっても、世界記録保持者が使っているものと同じものが 7000 円以下で買えるので趣味のものとしては格安です。

何が面白いのか 

単純に子供の頃にできなかったことができるようになるという経験は大変よいです。 インターネットが発達した現代において、各種パズルの解法は少し調べたらわかります。Youtube などの動画での解説もあるので回し方も理解できます。

また、やっていくうちに自分の成長がわかりやすいというのもあります。まずは解法を見ながら解いていたのが、見なくても解けるようになり、そしてどんどんタイムを縮めていくと、ただ解いて終わりだけではない世界があるのが楽しいです。

そして、ハマっていくにつれ仕組みが理解できる楽しさもあります。キューブという道具の仕組みがわかるというのもありますし、こう回すとキューブがどこにどう移動するかというのをもわかるようになります。  

どれから始めればよいのか

さて、ここからはこの記事で興味を持ってくれた人向けに、始め方のような記事を書いていこうかと思います。

この記事だけでも 6 種類のパズルがでてきて、どれからやり出したらよいか迷うかもしれません。特に過去に 3x3x3 のキューブをやって解けなかった経験がある人はキューブの数が少ない 2x2x2 に興味を持つかもしません。

私は 3x3x3 のパズルから始めることをおすすめします。なぜなら、スクエア1やスキューブなどを除く直方体のパズルについては、3x3x3 の解法がベースとなっているため、一度覚えると後が楽だと思うからです。

2x2x2 は 3x3x3 の頂点のキューブのみとして解けますし、4x4x4 以上になると 3x3x3 の形になるように解いた後に、3x3x3 の解法を適用していきます。  

どこで何を買えば良いのか 

 まず、私の回答を先に載せると、Tribox 、もしくは Smartshipで、最初から投資するお金を気にしないなら GANCUBE の GAN 356 XS、お試しで安いのがよいなら QiYi の Thunderclap を買って下さい。ステッカーレスとステッカータイプの2種類がありますが、ステッカーレスのほうがシールが剥がれたりするということがないのでステッカーレスをおすすめします。 

まず購入する場所についてですが、一般的なおもちゃやなどでは販売されていないため、ネットショップで購入することになります。そうなるとまずは Amazon で探すと思いますが、価格がかなり高くなっています。Tribox と Smartship の両ショップでは、公式ショップでの価格とあまりかわらず、安心して購入できます。

次におすすめのキューブについてですが、予算に余裕があれば GAN 356 XS をおすすめします。このキューブが、現在 3x3x3 の中で一番評価が高いものです。

私がこのキューブをすすめる理由は 2 つあります。まずは、何よりも軽いという点です。これは、キューブ自体の重さもそうですし、キューブの回転の軽さというのもあります。キューブの回転の軽さというのは、私にとっては非常に重要なポイントです。前回の年末年始に帰省した際、安いキューブを持って帰り手順を覚えるために暇なときはずっと回していたのですが、どうやら回すときに力が思ったよりいれていたようで、休み明けに指が腱鞘炎のようになりました。そのため、回転の軽いキューブがいいのではと考えるようになりました。キューブは調整により、回転の軽さを重くしたりできるのですが重いものを軽くするのは難しいので最初から軽いのを買うのをおすすめします。なお、GANCUBE というメーカーのだしているキューブは比較的どれも回転が軽いと感じています。

次に調整がわかりやすいという点です。スピードキューブは、回しやすいセッティングを探して調整する必要があります。スピードキューブは、メガハウスで売られているようなキューブと違い、回しやすく作られています。スピードキューブは仕組みとしてコアと呼ばれるパーツに各色の中央のキューブがバネをいれてネジ留めされています。バネの強さは回転の軽さに影響してきます。コアとキューブの距離は、キューブ同士のくっつく力に影響してきます。

このバネの強さとコアとの距離が調整可能なポイントなのですが、大半のキューブはこの調整をドライバーを使ってネジの回転数や出具合をみながら感覚で 6 面調整することとなります。しかし GAN 356 XS は、バネの強さは 6 段階、コアとの距離は 4 段階で設定できるため、調整が非常に簡単でわかりやすくなっています。

また、大半のスピードキューブには立方体の頂点となるキューブに磁石が入っており、キューブを解く際のサポートをしてくれます。GAN 356 XS では、この磁力も 3 段階から選択可能となります。

このように設定を段階的に変更できるため、バネが強いのがいいのか弱いのがいいのか、キューブ同士のくっつきがゆるいのがいいのかキツいのがいいのか、磁力が強いのがいいのか弱いのがいいのかを探りやすくなります。

実は、同じ GANCUBE からでているGAN 356 X も同様に調整が可能なのですが、価格差が 1000 円程度なので、それならフラグシップモデルを買った方がよいと考えています。

一方、初めてだしそんなにお金をかけたくないという人は、1000 円台で評価のよいキューブを買ってみるのをおすすめします。この 1000 円台で評価のよいキューブというのが、QiYi Thunderclap だったり、DaYan GuHong になります。もし、これらを買って回しづらいと感じたら、Thunderclap のレビューにあるようにネジを緩めて試すことをおすすめします。私は、最初に買ったキューブはこれらではなく、YuXin Kirin でした。このキューブもネジを緩めるとだいぶ印象が変わり、ここから調整の奥深さにはまりました。

どうやって解くのか

解き方については、Tribox のルービックキューブの解き方 を参考にするとよいでしょう。 なおキューブを Tribox で買う場合はtribox 3×3×3キューブ 6面完成攻略書 第6版 を併せて注文してください。ネット版と解き方の回し方が違いますが紙でみながら解いたほうが一覧性がありわかりやすいと思います。 また、yhara さんの スピードキューブ関連メモにいろいろまとまっているので参考になると思います。

最後に

  わたしも最初始めるときは、そこまでやらないだろうと思っていたのに、あれよあれよと沼にはまった感じがあります。これを読んで興味を持った方が、一人でも初めてくれたらうれしいです。