Nomu30 Rev.2 試作品を作った話

Twitter にて、以下のような抽選販売の案内があり応募したところ当選しました。そこで、今回はそのビルドログなどを書こうと思います。

Nomu30 Rev.2 + TEX ADA
Nomu30 Rev.2 + TEX ADA

Nomu30 Rev.2 とは

recompiles keys さんが設計された ISO エンターが印象的な 31 キーのキーボード Nomu30 の新しいモデルです。現行のモデルと Rev.2 では、以下のような変更点が目につきます。

  • 脱 ProMicro 化され USB 端子が Type-C に
  • キースイッチ以外の部品は PCBA により実装済
  • PCB をスペーサーで挟んでプレートに固定する方式から、プレートとスイッチのみで固定するのみの方式に
  • トッププレートとボトムプレートを固定する箇所が 6 箇所から 4 箇所に

Nomu30 Rev.2 の PCB
PCBA で部品が実装され、スペーサーが当たらないように切り掛けが作られている

作成について

今のところ Rev.2 向けのビルドガイドは用意されていないようですが、PCBA でほとんどの部品が実装済みなので一度でも自作キーボードを組み立てたことがある人は簡単に組み立てられると思います。 スタビを PCB に取り付け、トッププレートにキースイッチをはめ、PCB にはんだづけし、ボトムプレートをつけるだけです。

ファームウェアはデフォルトキーマップのものが書かれているようですが、リポジトリをみると VIA に対応したものも用意されていそうです。今回は私の環境に QMK をコンパイルする用意ができなかった関係で、キーマップの変更 は QMK Configurator を使い、QMK Toolbox を利用しています。QMK Toolbox を使用する際は、MCU に atmega32u2 が選択されている必要があります。

今回使用したキースイッチとキーキャップ

Nomu30 Rev.2 の変更点を考えると柔らかい打鍵感を狙っていそうなので、リニアの方がいいかもと思いつつ、最近タクタイルのキーボードを使いたい気持ちが強いのでタクタイルスイッチで選ぶことにしました。 かつ、サンドイッチマウントなので、打鍵音が響くのを抑える為に静音のスイッチがよいと判断しました。

その結果、 U4 Silent tactile stem を Gazzew MX “Pearl White” switch top と Gazzew Boba “Pearl White” base に入れたものを採用しました。 バネは、MX Supreme の 62s です。

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ステムとハウジングは Tribosys 3203、バネは GPL 105g で Lube しています。また、DESKEYS のスイッチフィルムをいれてみましたが、元々バラバラで売られているスイッチなのでいれる必要はなかったかもしれません。

白い PCB に白いキースイッチなので、キーキャップも白いものが良かったが、手持ちにも今すぐ入手できるものにも好みの感じがありませんでした。しかし、ちょうどいいタイミングで前から気になっていた TEX ADA キーキャップセットの在庫が復活したので、それを入手しました。31 キーしか使わないのに、見た目との兼ね合いで、結局フルセット買っています。

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使用感など

実は、現行のバージョンの Nomu30 が発売されたタイミングで入手していたのですが、その時はキー配列に馴染めずに、あまり使わずにお蔵入りとなってしまいました。しかし、今回当選し到着するまでの間に練習をと出してみたところ、デフォルトのキーマップがよく考え抜かれているということに気付貸されました。以前は、30% キーボードは難しそうという先入観や所持している他のキーボードに近いキーマップにしなきゃいけないみたいな気持ちが邪魔して、あまり使えていなかったのかもしれません。デフォルトキーマップに、かなと英数のキーを配置しただけで、日本語文章を入力するぶんにはすぐに使えるようになりました。まだ記号の位置があまり覚えられていないということもあり、プログラミングはちょっと難しいかもしれませんが、それもすぐに慣れそうです。 ただ、30% キーボードなので単押しと同時押しを多用するのですが、その判定タイミングがうまくいかず誤タイプが多い気もします。この辺は、ちゃんとファームウェアコンパイルできる環境を作って設定を煮詰めていかないといけないかなぁと思います。

打鍵感は静音スイッチを使っていることも関与しているかもしれませんが、予想通りすごく柔らかく感じます。これは、キーボードの中程にあったスペーサーがなくなったことによる違いが大きいのかもしれません。柔らかさを確認するために強めにタイプすると、ものすごくたわむのが確認できるのですが、スイッチとの相性のせいか、トッププレートからスイッチが外れることがあります。

キースイッチについてですが、Lube しましたがガサつきをあまり消せなかったかなぁと思います。この辺は使っている Lube を違うものにしたほうが良かったのかもしれません。

最後に

この記事は、組み立てた Nomu30 Rev.2 で書いています。ここまで入力してみて Nomu30 は使えば使うほど面白味が出てくるキーボードに感じます。 Rev.2 になり組み立てがより簡単になり、USB が Type-C になったのも嬉しいポイントです。 recompile keys さん、とても良いキーボードをありがとうございました。